失踪宣告を取り消した場合に相続はどうなる?

失踪宣告が出ると、失踪者は死亡扱いになりますので、既婚者であれば婚姻関係は解消されますし、遺産の相続が発生します。しかし、場合によっては宣告自体を取り消すことがあります。主なものとしては、失踪宣告が出された後で、失踪者の生存が確認されたときや、宣告による死亡時期と異なるときに死亡したことが証明できる場合などです。このような場合には、失踪者本人や利害関係人が申し立てて失踪宣告の取り消しになりますが、このときには失踪宣告自体がなかったことになりますので、相続人は遺産を返還しなければなりませんし、解消されていた婚姻関係も元の状態に成ります。しかし、宣告があってからしばらく日数が経過しており、遺産の一部を既に使っている場合などは、現存利益のみを返還すればよいですし、配偶者が既に別の人と再婚している場合には、婚姻関係も解消したままとなるなど、一部の例外もあります。基本的には失踪前の状態に戻りますが、前述のように元に戻すことが難しい事案に関しては、現状のままで維持することもあるということになります。

 

mobile02_mそのため、失踪宣告の申立てをするときには、こういったことも含めて事前に調べておいて、申し立てをする必要があります。